胃もたれとは
胃もたれとは、食べ物の消化が遅いことで起こる不快な症状をさします。
日常生活の中でも比較的起こりやすい症状で、みぞおちが苦しい、胃に何かつかえている感じがする、胃の膨満感、胃に圧迫感がある、胃が重たい、など人によって感じ方が異なります。
胃もたれの原因
人間が日常生活を送る上で、胃はとても大切な役割を担っているため、
以下のようなできごとにも影響を受けることがあります。
暴飲暴食
揚げ物や天ぷら、お肉などの脂っこいものは、消化が遅く胃に負担をかけやすいといえるでしょう。
その他、ガムを多く噛んだり、炭酸飲料を飲み過ぎたりすることも、胃の中に多くの空気を取り入れてしまいますので、胃もたれの原因となります。
また、食事の時間のばらつき、偏食でも、胃に負担をかけてしまい胃もたれが起こりやすくなります。
ストレス
ストレスにより自律神経系のバランスが崩れると、胃の働きも低下します。この胃の働きの低下よって食べ物を消化する胃液の量が減小、食べ物を排出する蠕動運動が弱くなるため、胃もたれが生じます。
加齢
加齢もまた、ストレスと同様に胃の働きが低下しているため、胃もたれの原因となります。
消化器の病気が原因
胃や腸などの消化器の病気が、胃もたれを起こすこともあります。
思い当たる食生活の見直しをしても改善しない場合、病気が隠れている可能性があります。
胃もたれ対処法
まず取り組むべきなのは、日常での食生活や生活習慣の見直しです。
以下のポイントに気を付けて、日々の生活を見直してみましょう。
食習慣の改善
脂っこいものや刺激の強いものは避けましょう。
また、食事は良く噛んで、腹8分目を目安とし食べ過ぎを防ぐことも大切です。
夕食は就寝の2~3時間前までに済ませるようにし、胃に負担をかけないように工夫しましょう。
適切な運動
年齢を重ねるとともに運動量は低下していくため、運動は、意識的に取り組むことが必要です。
運動により、胃腸の働きの促進、血行促進などの効果が得られます。
ウォーキングや体操など、負荷の軽いものから始めてみると良いでしょう。
睡眠を十分にとる
睡眠不足が続くと、胃腸の活動を調整している自律神経が不安定になります。
胃液の分泌、動きに影響するため、十分な睡眠を取ることは、自立神経を整えることに効果的です。
まとめ
胃もたれなどの胃の症状は、市販されている胃薬の服用でも軽減します。
一次的でもう回復したから大丈夫、ただの胃もたれと自己判断は大変危険です。
食べ過ぎたり飲み過ぎた日やその翌日に胃もたれがあり、時間とともに解消される場合には、それほど心配する必要はありませんが、意識して胃に優しいものを摂っているのに引かない胃もたれや、食後の胃もたれが毎回起こる場合は、早めに専門医に相談するのが良いでしょう。