さつまいもの特徴
秋から冬にかけて旬を迎えるさつまいもは、やさしい甘さとホクホクの食感が魅力的。
煮物や天ぷらなどの料理はもちろん、大学芋などのスイーツとしても楽しめます。
また、おいしさ以外にもビタミンや食物繊維などさまざまな栄養素が含まれているため、
健康や美容に良い食品としても大注目されています。
そこで今回は、さつまいもに含まれる栄養素をはじめ、オススメレシピも併せてご紹介します。
サツマイモ(薩摩芋/ さつまいも)【分類:ヒルガオ科>サツマイモ属】
実は、収穫直後のさつまいもは甘みが少ないとされているため、1~2ヶ月ほどの熟成期間があるといいます。そのため、一般的には1ヶ月以上熟成させてから売り場に出されています。
さつまいもの選び方
・皮の色がきれいでツヤがある
・傷や黒ずみがないもの
・ひげ根がないもの
また、おいしいさつまいもは、全体的にふっくらとしていて、持ったときにずっしりとした重みを感じるものになります。ひょろっと細いものや、持ったときに頼りない感触のものは避けましょう。
購入後は新聞紙やキッチンペーパーに包み、ビニール袋に入れて冷暗所で保存します。寒さに弱いので冷蔵庫には入れず常温保存が理想的ですが、気温が高い場合(12℃以上)は冷蔵室へ。
ただし、温度が低すぎると甘みが薄れるので、なるべく冷蔵保存は避けましょう。
さつまいもの栄養・効果
さつまいもは主成分がでんぷんなどの糖質ですが、ビタミンやミネラル、食物繊維なども含まれている栄養価の高い食品。さつまいも特有の成分も含まれています。
ヤラピン
ヤラピンとは、さつまいもを切ったときに出てくる白い液のことで、樹脂の一種です。胃の粘膜を保護したり、腸の蠕動運動を促す働きがあると言われているため、さつまいもに含まれる食物繊維との相乗効果で腸内環境を整えてくれます。
食物繊維
食物繊維は水溶性と不溶性に大きく分けられますが、さつまいもは不溶性が多く含まれています。便通を整えるために欠かせない成分で、余分な脂質や糖、ナトリウムを体外に排出する働きがあります。
ビタミンC
さつまいもに含まれるビタミンCはでんぷんに保護されている為、加熱しても壊れにくいという特徴があります。ビタミンCはコラーゲンの合成に関わるビタミン。ストレスから身体を守る働きをします。活性酸素を消去する抗酸化作用があり、動脈硬化の予防にも効果が期待できます。
さつまいもの調理時ポイント
次に、調理の際に気をつけたいポイントをご紹介します。正しい方法で調理することで、さつまいもの栄養素をムダなく摂取することができ、なおかつ美味しく頂けるので、ぜひ参考にしてみて下さい!
皮ごと食べる
ヤラピンをはじめとした栄養素は、さつまいもの皮の近くに多く含まれると言われているので、皮ごとたべるとより栄養を効率的に摂取できます。
さらに、アンチエイジング効果が期待できるアントシアニンも皮に多く含まれています。
水にさらす時間は短時間で
さつまいもはアクが多い食材です。切ったあと、水にさらしてアク抜きをする必要がありますが、さつまいもにはビタミンCなどの水溶性の栄養素も豊富に含まれていて、長時間水にさらすと栄養素が減少してしまいます。水にさらす時間は10~15分以内を目安としましょう。
さつまいもを使ったレシピ「はつみつ入りさつまいもの甘露煮」
砂糖は和三蜜糖を使用。まろやかな風味で豊かな香りの美味しいお砂糖です。
味にくせがないため、素材本来の味を損なうことなく、おいしく仕上がるためオススメです。
まとめ
さつまいもには様々な栄養素が幅広く含まれており、おいしいだけでなく身体にもうれしい食材です。
また、ひとまとめにさつまいもといっても、種類によって糖度や食感が異なるため、違ったおいしさが味わえます。種類に合わせて食べ方を変えたり、食べ比べをするのも楽しいので、ぜひここで紹介したレシピも参考に、いろいろなさつまいもを味わってみてください。