はじめに
秋~冬になると悩まされる手足や身体の冷え。
冷えは、筋肉不足や運動不足、ストレスなどが大きな原因といわれています。
しかし、それ以外にも身体をしっかり温めていないからこそ冷えが増している人も少なくありません。
そこで、昔から冷え対策として温めた方がよいと言われているのが、
「首」「手首」「足首」からなる「3つの首」。
しかし近年、この「3つの首」に、
くびれ(お腹)を加えた「4つの首」を温めることが大切と言われるようになってきました。
4つの首を温めよう
首、手首、足首。これら3つの首は、血流の多い太い血管が皮膚の近くを走っているため、外気の影響を受けやすい場所といわれています。そのため、気温が低いと一番に冷えてくるところでもあります。
そして、そこにプラスして温めた方がいいのが、くびれ(お腹)です。
お腹を温めると腸内細菌が活発に。結果として身体の代謝にも繋がり、身体が温まるのです。
首
首が冷えると血行が悪くなり、寒さを感じるだけでなく首こりや肩こりの原因にもなってしまいます。
ネックウォーマーやマフラーなどで首を温め、手足の先まで血流を良くし、冷えを予防しましょう。
手首
身体はそれほど冷えを感じていないのに手足の指先が冷えてしまう、末端冷え性の方へもオススメなのが手首の温めです。なぜ手足が冷えやすいかというと、寒い時期には血流が悪くなり、身体の中心部にある臓器へ優先的に血液を送って温めようとする働きが起こるため、手足へ届きにくいからです。
職場や自宅のちょっとした時間に、指や手の甲をマッサージしたり、手首をまわしたり、手を開いたり閉じたりして動かし、血流をよくしていきましょう。手袋やアームウォーマーなども効果的です。
足首
足は第二の心臓と呼ばれることもあるほど、人間の体の中で大切な部位です。
ハイソックスやレッグウォーマー、ひざ掛けを活用して足首からふくらはぎまでを上手にカバーしたいものです。また、足首をくるくる回すストレッチをするだけでも、足先の血流が改善するので効果的。
さらに、ウォーキングなどをして血流を促すのもよいでしょう。
くびれ(お腹)
お腹だけでなく、副交感神経の中枢がある仙骨(お尻の少し上付近)と、腸や子宮などが詰まったお腹を含む腰回りを温めることでも、全身に温かい血液が流れるため、しっかり温めたいものです。
腹巻きやカイロなどをつかって温めることも効果的ではありますが、腹筋を鍛えるなど、くびれまわりの筋トレをすると、さらに冷え知らずの身体へ生まれ変わります。
寝る前に出来る!身体温めお腹マッサージ
手でお腹を触ったときに手が温かいと感じたら、それはお腹が冷えているサイン
といわれているのをご存知ですか?
本来、洋服で守られているお腹は、外に出ている手足よりも温かくなければいけません。そこが冷えているということは、その下の内臓も冷えているため、便秘や生理痛といった不調を起こします。また、冷えている場所を守ろうと脂肪がつくので、下腹を中心に脂肪がついて、ぽっこりしたお腹にも。
そこで、身体を温める体操としておすすめしたいのが、こちらのお腹マッサージ。
あお向けになり、両脚を軽く開いて、ひざを立てるのが基本のポーズです。
このポーズは一番お腹の力が抜けるので、マッサージの効果が上がるといわれています。
全ての動作はやさしくゆっくりと。まず、肩の力を抜いて両手をおなかの上にのせましょう。
そして、おへそを中心に時計回りに円を描くようにして指先で押したりさすったりするだけ。
時計回りが良いのは、大腸はおへその右側から“の”の字を書くように位置しているため。
腸の動きに従って手を動かすことで便を出口へと運ぶ蠕動運動を促すこともできて一石二鳥です。
お布団の中でも出来るため、寝る前の習慣としてぜひとり入れてみてください。