健康維持

知っておきたい「アイシングの基本」

健康維持

アイシングの基礎知識

アイシングとは、外傷や筋肉痛、関節痛など炎症を起こしている(熱を持っている)部分を氷を使って冷やし、痛みや腫れを抑制しようとする行為です。

ケガをした場合は、その直後、できるだけ早くにアイシングを始めます。
壊れた血管を収縮させて血流を減少させることで、腫れを最小限に抑えるためです。



アイシングが有効なケース

アイシングは、スポーツによるケガや痛みの症状だけでなく、日常的な痛みの症状にも役立ちます。


捻挫

足首をひねるなど関節周辺に大きな力が加わったときに、骨と骨をつなぐ靭帯や、関節を包む関節包を損傷し、炎症が起きている状態です。安静にしてアイシングをおこなうようにしましょう。


筋力トレーニングや運動後

運動直後、熱感を持ち疲労を感じる筋肉を適度に冷やすことで、次の日の疲労が出にくくなります。

アイシングをした後は、神経が麻痺して痛みがやわらぎます。その間にストレッチをして、ダメージを受けた筋肉を伸ばしておくのがベスト。ストレッチによって、新陳代謝を良くしてあげることで、翌日の疲れ方も変わってきます。


ぎっくり腰

ぎっくり腰などの急性の腰痛になって3日間は、炎症が強く起こります。
なるべく安静にして、アイシングで腰を冷やすと痛みがやわらぎます。


寝違え

眠っていて目が覚めたときに、首の後ろや首から肩にかけての痛みが出る「寝違え」。不自然な姿勢で寝るなど無理な負担がかかったことで、筋肉が炎症を起こしている状態です。ひどい時は激しい痛みや熱を伴うことがありますが、アイシングをすることで一時的な痛みの緩和が期待できます。


アイシングの正しいやり方

1氷のうを用意する。

2氷と水を入れ、空気を抜いて蓋を閉める。

3患部に当てて冷やす。(15分~20分が目安)


アイシングQ&A

Q.冷やすと温める、どちらがよいの?

A.迷ったらアイシングを!

痛みがある部分には炎症が起こっていることが多いのですが、炎症は文字通り「熱」を持っているのが特徴。熱があるなら熱を冷ましてあげるのが身体にとって自然な方法です。

風邪をひいて熱があるときにホッカイロをおでこに貼る人はいません。それと同じ原理だといえます。


Q.冷やすと血流が悪くならないの?

A.冷やすことで血流は良くなるのでご安心を!

温めると血管が拡がって血流が良くなるようなイメージがありませんか?
たしかに血管は拡がりますが、血液の流れは遅く緩やかになり効率が悪くなってしまいます。

逆に冷やすと血管は収縮して細くなりますが、血液の流れは速くなり結果として血流が良くなります。ホースで水を撒くときに、ホースの口元をギュッと絞ると水が勢いよく飛ぶのと同じ原理です。

ただし、広範囲に身体を冷やすとそれは冷えとなり、身体には良いとは言えません。
患部だけを局所的に冷やすようにしましょう


Q.シップや保冷材ではだめなの?

A.アイシングには必ず「氷」を用いましょう!

氷は、0°以下にならないので凍傷の危険性がほとんどなく熱を奪ってしっかりと深部まで冷えるので効率よくアイシングを行うことができる、安全かつ効率的な方法です。

シップは皮膚表面を冷やすだけで深い患部の熱を取り去ることはできません。
また、保冷材は-16℃位までさがり、凍傷を起こす危険性もあるため、オススメできません。


Q.いつまで冷やせばいいの?

A.少なくとも痛みがなくなるまで冷やしましょう!

基本的には2-3日間程度、腫れや痛みのピークを越えるまでアイシングを続けます。


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