かつお節の魅力とお役立ち情報「お茶パックで作る！無添加かつおだし」

「かつお節」は栄養豊富な熟成食品

「かつお節」はメイン食材として使うことはないものの、鰹の栄養が凝縮された魅力的な食材です。

筋肉・血液・骨をつくる素になり、私たちの身体に欠かすことのできないタンパク質をはじめとして、リン、カリウム、ビタミンＤなどをたっぷり含んでいます。

また、EPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸、脂肪の酸化を防ぎ動脈硬化の予防に効果的なビタミン、日本人に不足しがちなカルシウム・ミネラルなども含み、９種類の必須アミノ酸も全て含む食品です。

栄養いっぱいでしかもヘルシー、それが「かつお節」です。
主菜や副菜、汁ものなど種類を問わず多くの料理に活用することができます。

うま味の秘密は鰹に含まれる「イノシン酸」

鰹は高速で海を泳ぎ続けるため大量のエネルギー成分（ATP）を必要とします。
このエネルギーは酵素の分解により、うま味の素となるイノシン酸に変化します。
そのために、かつお節には多くのうま味が凝縮されているのです。

豊富な「ミネラル」はかつお節の魅力

ミネラルは骨の形成や身体機能の調整に大きく関わる栄養素です。
疲労回復や血行促進に必要な鉄、免疫力を高めるセレンもかつお節には多く含まれています。

骨の形成に欠かせない「カルシウム」

骨や歯の形成に欠かせないカルシウムも、かつお節には豊富に含まれています。
カルシウムには出血予防効果や筋肉の興奮を抑える働きなどもあり、積極的に取りたい栄養素です。

血圧を調整してくれる「カリウム」

かつお節には、血圧調整が可能なカリウムも含まれています。
カリウムには他にも、心臓や筋肉機能の調節、細胞の浸透圧の調節、ナトリウムを尿として排出する等の働きがあります。そのため、高血圧に悩む人にもかつお節の利用はおすすめです。

消化しやすい良質な「タンパク質」も豊富に含まれている

かつお節に含まれるタンパク質は、肉類と比較すると必須アミノ酸が豊富。
また、脂質が少ないという特徴があります。

例えば、生魚の鰹のタンパク質は重量のおよそ25%ですが、
かつお節は水分が抜けるので、重量の約78％がタンパク質となります。

さらにかつお節は質の良いタンパク質で体内へ効率的に吸収できるというメリットがあります。

かつお節でだしを取る

かつお節は料理に合わせて使い分けできるのも魅力のひとつですが、
今回は料理の基本となる「だし」のレシピをご紹介します。

お茶パックで作る！無添加かつおだし

かつお節………４ｇ
水………………200cc

１.お茶パックにかつお節を入れる。

２.鍋に水と１を入れ、中火で熱し、沸騰したら弱火で５分煮だす。

３.火を止めてお茶パックを取り出したら完成。

※だしがらは、醤油やみりん、酒、砂糖などで味付けし、ごまを加えてふりかけにしても美味！
かつお節は良質なタンパク源！捨てるのはもったいないので、ぜひ再利用したいものです。

おすすめしたい！無添加かつお節

取り出す際、お茶パックを絞るとえぐみがでてしまいます。お吸い物など、透き通っただし汁を楽しみたい場合は、絞らずに澄んだままのかつおだしをお楽しみください。
ただし、お茶パックを絞るのがいけない訳ではありません！煮物などの場合は、絞ることでより濃厚なかつおの風味を効かせることができるので、お好みで調整してみてください。

今回使用したかつお節はこちら↑。小包装のため、湿気を気にせず好きなときに使えます。

また、無添加なので離乳食にもおすすめ！
めんつゆと混ぜておにぎりの具材にしたり、お好み焼きのトッピングにも便利です。

まとめ

低カロリーで高タンパクなかつお節は、古くは江戸時代から疲労回復に有効なものと認められ、近年では南極観測隊などの非常食に用いられたともいわれています。現在では成人病の予防やストレス解消、ダイエットにも有効な自然食品として、人気が高く注目が集まっている食品です。

かつお節には豊富な栄養素やかつお節特有の健康成分が含まれています。

栄養成分が豊富に含まれていること以外にも自然食のかつお節は安心して口に入れることができる事、薬のように身体に無理な負担をかけて効果を得るわけではないこともメリットです。