ふくらはぎの持つ役割とは

健康維持

ふくらはぎの持つ役割り

ふくらはぎが「第二の心臓」と言われていることをご存知でしょうか。

ふくらはぎは、歩く・走る・ジャンプするといった瞬発性を要する動作や、バランス・持久力を要する動作をサポートしたり、下半身の血液を心臓に送ったりするといった、重要な役割を担っています。

ふくらはぎはいくつかの筋肉によって構成されており、「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」と総称されています。下腿三頭筋は、足首を曲げたり伸ばしたりする動作を司っている筋肉であり、腓腹筋とヒラメ筋というの2つの筋肉によって構成されています。

膝を伸ばしたまま行うエクササイズなら腓腹筋に、
膝を曲げて行うエクササイズの場合はヒラメ筋に刺激が入ります。



腓腹筋(ひふくきん)

ふくらはぎの最も盛り上がった部分の筋肉は「腓腹筋(ひふくきん)」と呼ばれます。
腓腹筋は、両足それぞれが左右2つの筋肉で構成されているのが特徴です。

腓腹筋は主に瞬発性の強い動きを行う時に使用されます。
そのため、鍛えれば鍛えるほど瞬発力が増し、高いパフォーマンスを発揮できるようになります。

腓腹筋は駆け足やジャンプなど瞬発性を要する動作をサポート



ヒラメ筋

ヒラメ筋は名前の通りヒラメのような形をしている筋肉で、日常生活でよく使用される部分です。
身体のバランスをとったり、歩くときに前に倒れないように支えたりといった役割を担っています。
立ち姿勢を維持しているのがヒラメ筋です。
そのため、ヒラメ筋を鍛えれば疲れにくい脚になることができます。

ヒラメ筋は歩行や直立といったバランス・持久力を要する動作をサポート



ふくらはぎに筋肉をつけるメリット

ふくらはぎの役割は「動作のサポート」と「血液の循環」の2つに分けることができますが、ここでは
ふくらはぎに筋肉をつけることで得られる3つのメリットについて詳しく説明します。


運動能力がアップする

走ったりジャンプしたりする際に必要な地面を蹴る力は、アキレス腱の筋力に左右されます。

アキレス腱はふくらはぎの筋肉とつながっているため、ふくらはぎに筋肉をつけることで、
地面を蹴る強さが増し、走ったりジャンプしたりする運動能力が向上します。


血流促進の効果が期待できる

ふくらはぎの筋肉が不足している場合、冷えや脚のむくみを引き起こす原因になりかねません。

理由は、筋肉によるポンプ作用がしっかりと機能しないために、
血液が毛細血管まで行き渡らないためです。

ふくらはぎに筋肉をつけると、血液を心臓に送るポンプ作用が円滑に働く効果が期待できます。


足が疲れにくくなる

ふくらはぎを鍛えることで、立位姿勢の維持、足腰の安定に繋がり、疲れにくい身体が維持できます。また、全身の血流が良くなり疲労物質が溜まりにくくなるため、疲労回復しやすくなります。


ふくらはぎ筋トレ2選

ふくらはぎを構成している主な筋肉は、「腓腹筋」と「ヒラメ筋」ですが、トレーニングのフォームを変えることで、ターゲットとなる筋肉に的を絞って、負荷を集中させられます。


スタンディングカーフレイズ

<スタンディングカーフレイズの特徴>
立った状態でかかとを上げ下げする筋トレで、腓腹筋を鍛えることができます


シーテッドカーフレイズ

<シーテッドカーフレイズの特徴>
座ったままでかかとを上げ下げする筋トレで、ヒラメ筋を鍛えられます


まとめ

ふくらはぎは、運動時だけでなく、日常生活の中で常に使用されている部分です。

そのため、ご紹介した運動以外でも、日常の習慣を少し変えるよう意識するだけでも鍛えることが可能です。筋肉を増やすポイントは、普段の生活よりも強い刺激を与えること。たとえば、エレベーターやエスカレーターを使っているなら、階段を使う習慣に変える、歩ける距離なら電車やバス、車を使わず歩くのもよい方法です。少しずつでも日常生活を見直し、鍛える習慣をとり入れましょう!