身体を動かすと健康に良いといわれるのはなぜ?
テレビや雑誌、病院などでよく「適度な運動をしましょう」という言葉を見聞きします。
しかし、適度な運動って何をどれくらいしたらいいのかわからない・・・という方はいませんか?
また、自分では運動しているつもりでも年齢によって必要な運動量は変わってくる為、気付かないうちに運動不足に陥っている人もいます。
運動不足がもたらすデメリットとは
「運動不足になる=太る」というイメージを持つ人は多いかもしれませんが、それ以外にも、運動不足はさまざまなところに悪影響を与えています。
運動不足であると体力や全身持久力が低下し、身体活動量が減少します。
身体活動量の減少はさらに体力や全身持久力の低下、筋力や筋持久力の低下も招きます。
筋力が低下すると、立つ・歩くなどの移動能力が低下し、仕事や家事に励む・外出や趣味を楽しむなどの活動機会が減少して生活の質が低下してしまいます。
なぜ「運動は健康に良い」といわれているのか
生活習慣の予防
食べ物から取り入れたエネルギーと運動で消費したエネルギーがバランスよく保たれているのが健康の為に良い状態だといわれています。
食べる量は変わらないのに運動を何もせずにいた場合、取り入れたエネルギーが消費エネルギーを上回って使われなかったエネルギーは脂肪になってしまうのです。
この状態が続くと、脂肪が必要以上に蓄積して肥満になります。
また、慢性的な運動不足は、睡眠不足など生活習慣の乱れを助長してしまう場合もあります。
さらに、運動をしていないことでお腹が空かなくなってしまい1日3食の食事が摂れなくなってしまう人もいるでしょう。
まずは身体をしっかりと動かして運動不足を解消し、1日3食バランスの良い食事を摂る、良質な睡眠を確保するなど、生活習慣を整えることを心掛けましょう。
筋力や身体の機能の維持
風邪でしばらく寝込んでしまったことはありませんか?
体調が良くなったので動いてみたときに、なんだか疲れやすかったりすることありませんか?
人間は持っている機能を使わないと、思った以上に速いスピードでその機能は低下していくといわれています。
実は、失った筋肉を元に戻すのに3倍以上の時間が必要であるともいわれています。
私たちは24時間常に体を動かしているわけではありません。病気を含めて日常の生活で運動不足が続くと、一度失った体力を取り戻すのに多くの時間が必要となります。
アンチエイジング、ストレス解消
運動不足は体に影響が出るだけではなく、自律神経系の働きを阻害してしまい、ホルモンバランスが乱れ、肌荒れや気持ちが不安定になるといったメンタル不調を引き起こしてしまうこともあります。
そのため、運動不足を感じたときは外に出て日光を浴びながら散歩したり、軽くスポーツをしたりすることで、ストレス発散や気分をリフレッシュさせていくことが大切です。
まとめ
仕事や家事・育児など、日常生活が忙しい中で定期的に身体を動かすことを心がけることは難しい場合もあります。
また、普段運動をしていない人に、いきなり「毎日1時間の運動」や「1日1万歩歩きましょう!」と言ってもなかなか続かないですよね。ちなみに私もその1人です。
厚生労働省からは、「こころとからだにプラス・テン」として、日常生活で「今より10分多くからだを動かしましょう」という指針が出されました。
なんとなく10分ならできそうな気がしてきませんか?
10分多く動くということは歩数にすると、約1000歩多く歩くということになります。
そこで誰でも簡単にできるのが、たとえば自宅や駅などでは、エレベーターやエスカレーターがあったとしても階段を利用する、買い物に行くとき、ひとつ先のスーパーまで足を運んでみる、といったことです。
無理は禁物!負担なく運動を習慣化することから始めてみましょう!