「腹式呼吸」(やり方と得られる効果編)

健康維持

腹式呼吸とは

腹式呼吸とは、ゆっくりと深く呼吸し、空気をたくさん取り込む呼吸法です。

興味深いことは、日中私たちは胸式呼吸をしていますが、就寝時には腹式呼吸をしている点です。
寝ている間は、無意識に呼吸法がシフトします。

腹式呼吸と聞くと「やりにくい」と思われる方が多いかと思いますが、
実は睡眠中に私たちは無意識に腹式で呼吸しているのです。


腹式呼吸のメリット

深い呼吸には、ストレスをやわらげてリラックスできる効果があります。

腹式呼吸でたっぷり空気を吸い込んでゆっくり息を吐くと、副交感神経が優位になるため、リラックス効果を得ることが出来ます。また、副交感神経が活発になると、眠りに入りやすくなり、質のよい睡眠をとれるともいわれており、健康維持・増進にもつながります。


腹式呼吸のやり方

いざ、腹式呼吸をしようと思っても思うようにできないというひとは、慣れないうちは寝た姿勢で行うほうが良いかもしれません。徐々に慣れてきたら座ったまま、あるいは立ったまま行ってみましょう。

コツは「息を吐く」ことから始めること。どうしても「息を吸う」方に意識が集中してしまいますが、息を吐いていないと思うように吸うことはできないからです。

吐くときは鼻からでも口からでも構いませんが、息を吸うときは鼻から吸いましょう。鼻呼吸は口呼吸よりも空気を多く吸い込めるため、より深い呼吸ができ、リラックス効果が高くなります。


腹式呼吸のポイント

腹式呼吸では、おへそから約5㎝下にある「丹田(たんでん)」に意識を集中させることも大事です。息を吸う際に両手を丹田のあたりに重ねて意識すると、お腹が膨らませやすくなります。身体の中心に位置する丹田を意識することで、体の軸が保てるようになり、姿勢も良くなるといわれています。


まとめ

腹式呼吸はやり過ぎず、体調や慣れに応じて無理のない回数にとどめておきましょう。回数の目安は、1日に10回程度。慣れてきたら10~20回程度にしたり、セット数を2〜3セットに増やしてみましょう。

また、副交感神経が優位になり、心身をリラックスさせ血行を促進してくれる腹式呼吸は、就寝まえに行うのがおすすめです。質の良い睡眠に導き、就寝中の体力回復の手助けをしてくれます。