「座りすぎ」が健康に悪影響を及ぼす

健康維持

はじめに

日本人は座り時間が長いといわれています。

自動車の普及による交通手段の変化、自宅でじっとテレビを見たりスマホをいじったり・・・

近年では生活様式が変わり、働き方も在宅ワーク中心になったこともあり、
1日中座りっぱなしという人は少なくないのではなでしょうか。


一昔前までは「座りすぎると腰痛や肩こりになる」と言われていましたが、
いまや「座りすぎると健康状態を悪化させる」と言っても過言ではない時代となりました。

座り過ぎることが健康に悪影響を及ぼす理由は長時間座っていることで血流が悪くなるからです。人間の身体の筋肉の約70%は下半身に集中していて、足が動かないと全身の血行が停滞し、
代謝機能の低下を招きかねません。


リスクを軽減するために出来ること

座り続けていると腰痛になりやすいと思う人も多いかもしれませんが、下半身の筋肉が働かないため、代謝が低下し、肥満や糖尿病にも繋がったり、血流悪化によって高血圧の原因にもなります。

そこで、この記事では明日から実践可能な3選をご紹介します。


立つ、歩く

長時間の座りすぎ対策で1番良いのは、定期的に立ったり、歩く機会を持つことです。
トイレに行く機会などをとらえて、積極的に立ち上がることを意識しましょう。

頻度としては30分に1回は立ちあがるのが理想といえるでしょう。最低でも1時間に1回は、椅子から立ち上がって動くこと。ほんの少しの動作で長時間の座りっぱなしによる血行の改善が期待できます。

仕事中に立ち上がることは中々難しいかもしれませんが、職場で座りっぱなし対策をするためにもコピーを取る、ファイルや資料を取りに行くなどの用事を作り、フットワーク良く仕事をするなど効率的に動くことをおすすめします。


血流を良くする

長時間座り続けていると、下半身の活動が停止状態に陥ります。人間の身体でもっとも大きな太ももの筋肉や、第二の心臓と言われるふくらはぎの筋肉が働かないため、代謝が低下してしまうのです。

そのため、積極的に血流を良くすることが大事です。
さりげなく取り組めるストレッチで、全身の血のめぐりを促進しましょう。

椅子に座ったままでもできるストレッチとしておすすめなのは、全身の血行促進に効果的でもある首周りのストレッチです。最初にゆっくりと前後・左右に傾けてから、大きくぐるりと首を一回転させましょう。また、椅子に座ったまま出来るものとして、足のかかととつま先を左右交互に上げ下げする、足のストレッチも効果的でおすすめです。
どちらも10回程度でいいので定期的に取り入れてみてください。


水分補給をする

物事に集中していたりすると忘れがちですが、座りすぎ対策にはこまめな水分補給も欠かせません。
水分を摂ることで血液量を増やし、血のめぐりをサポートしましょう。

とはいえ、カフェインが多い飲み物は身体を興奮させて集中力を向上させるものの、利尿効果が高く、かえって水分不足を招くリスクがあります。お茶やコーヒーなどだけでは好ましくないため、水分補給には水やイオン飲料などを選ぶようにしましょう。


まとめ

「座りすぎ」はたかが座りすぎだ思われがちですが、健康への影響は深刻ともいえ、疲労や業務効率の低下にも繋がり、悪影響を及ぼしてしまっています。

たいして動いていないのに何だか疲れがとれない・・・
少し動くだけで怠い・・・

最近そのような不調を聞くこともありますが、実は、その不調は座りすぎによるものかもしれません。

座りすぎによる健康リスクを減らすには、座っている時間を少しでも短くすることも大切です。