しいたけのいろは
しいたけは、ダイエットの味方と言われたり、かさ増しとして活躍したりと、食卓でも出番が多い食材です。低カロリーながらも栄養豊富なため、江戸時代の日本では、しいたけは富裕層だけが食べられる高級食材だったともいわれています。
シイタケ(椎茸/ しいたけ)【分類:キシメジ科>シイタケ属】
春(3~5月)と秋(9~11月)に収穫し出荷する天然の原木栽培と周年収穫する菌床栽培があり、近年の主流はオガクズなどを用いて人工的に育てられた菌床栽培です。
生しいたけの栄養素
- ナイアシン
- パントテン酸
- 葉酸
- マグネシウム
- 食物繊維 など
しいたけには食物繊維(不溶性食物繊維)がきのこ類のなかでも特に豊富に含まれています。
食物繊維は胃腸で水分を含むことにより大きく膨らみ、腸を刺激することで排便に必要な腸の蠕動運動を生み出してくれます。これによって、便通が通りやすくなるのです。
生しいたけの選び方
かさは開きすぎておらず、ふっくらと丸みがあり、縁が内側に巻いているものを。
軸が太くて短いもの、裏側のひだが白くきれいなものが良品です。
また、パック入りのものは水滴の付いていないものを選びましょう。
しいたけの豆知識
水洗いはNG
しいたけなどのきのこ類は、洗うと水っぽくなり風味が逃げてしまうので、洗わないのが原則です。
ゴミや汚れはかさの裏側のヒダ部分にたまりやすいので、軽くはらうか、湿らせたキッチンペーパーで拭き取るようにするのがベストです。
天日干しで香りも栄養もUP
生しいたけに含まれているエルゴステロールは紫外線に当たるとビタミンDに変化します。
エルゴステロールが多く含まれているかさのひだを上にして、30分ほど天日干ししてみましょう。
これだけで、香りもビタミンDもアップします。
冷凍保存でよりうま味をさらに感じられる
しいたけを冷凍すると細胞壁が壊れることで、よりうま味を感じることができるようになります。
また、栄養成分も溶け出しやすくなり栄養を効率よく摂取することができます。
生しいたけを使ったレシピ「レンジで作る!佃煮風しいたけおかか」
しいたけのグアニル酸にかつお節のイノシン酸を加えた一品。うま味の相乗効果でおいしく頂けます!
しいたけに含まれているビタミンB群は、熱や水などに弱い栄養素だとされています。
そのため、しいたけを調理するときは、加熱しすぎに注意が必要です。長時間しいたけに熱を加えると栄養が逃げてしまうので、加熱時間はなるべく短くすることをオススメします。
まとめ
美味しいだけでなく、食物繊維やビタミンなどを豊富に含む、栄養満点のしいたけ。1年を通して購入できますが、春や秋の旬の時期はより美味しく食べられます。紹介したレシピを参考に、和洋中様々な料理に活用できるので、ぜひ、毎日の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。