よく噛むことを意識しましょう
子どもの頃、「よく噛んで食べなさい」「ひとくち30回以上噛みなさい」
などと教えられた経験がある人も多いのではないでしょうか。
とはいえ、学校や仕事、家事で忙しく、食事時間が短かったり、テレビやスマホを見ながら食事をしていたりすると、よく噛んで食べることが疎かになりがちです。
よく噛んで食べることは、口や歯、筋肉や脳に至るまでさまざまな効用があることがわかっています。また、健康維持にも大きな役割を果たします。
改めて噛むことの効用を知って「よく噛む」ことを意識して毎日の食事をしてみましょう。
よく噛むことの効果
噛むことの役割は、単に食べ物を細かくして胃に送り込むということだけではありません。
上記以外にも、口の周りの筋肉をよく使うことで、あごの発達を助け、
表情が豊かになったり、言葉の発音がきれいになったりというメリットがあります。
また、噛むことは筋力や運動能力のアップにも大きく関係しています。なぜかというと、噛むときは、あごの筋肉のほかに、首や背中、胸の筋肉も一緒に働いているからです。そのため、身体のバランスが安定し、筋力や瞬発力がつくなど運動能力がアップするともいわれています。
よく噛んで食べるために
食べ物は、ゆっくりと味わって食べましょう。食材によって噛みごたえは違います。
よく噛んで食べるためにも、ひと口につき30回以上を目安に噛むことが理想です。
調理法の工夫
食材をあえて大きめに切ったり、蓮根やごぼうなどの歯ごたえや繊維質の多いもの、こんにゃくなどの弾力のあるものなどを料理に取り入れることによって自然に噛む回数を増やすことが出来ます。
また、味付けが濃いお料理は味を感じやすく噛む回数が減りがちに。味付けを薄めにし良く噛むことで素材の味を楽しむことが出来るでしょう。また、薄味にすることは減塩にもつながるのでお勧めです。