ビタミンEの働き
大きな役割は細胞の老化を防ぐこと。私たちの細胞は、呼吸から取り入れた酸素で常に酸化されやすい状態になっています。酸化すると細胞の老化が進みます。ビタミンEは、この酸化から細胞を守る働きがあり、がんや動脈硬化や肌の老化を予防してくれます。
血管を拡張する
手足や足先まで血液を届ける抹消血管を拡張させます。それによって血液の流れがよくなり、肩こりや冷え性の改善にもつながるのです。
生理痛や生理不順、生理前のイライラなどの改善にも効果をあらわします。
とりすぎ・不足したとき・どれくらいとればいいの?
ビタミンEはその作用のおおさからサプリメントや食品添加物、医薬品、化粧品、動物用の飼料など、さまざまなものにつかわれています。
とりすぎたとき
・通常の食生活では過剰摂取はみられません。
・出血傾向が上昇するという報告があります。
不足したとき
・長時間不足すると、赤血球の膜がもろくなり、溶血性貧血の原因にもなります。
・成人の運動機能の低下や神経機能の異常などが起きてしまいます。
・動脈硬化や生活習慣病のリスクが高まります。
・老化のリスクが高まります。
どれくらいとればいいの?
ビタミンEは食物油にもっとも多く含まれています。油は、多くの加工食品に含まれており、調理でもよく使われるので食事で不足する心配はほぼありません。とりすぎによる過剰症も起こりにくいですが多くとれば効果が高まるわけでもないので、ほどほどに摂取しましょう。
ビタミンEには種類が8つある
ビタミンEには大きくトコフェロールと、トコトリエノールに分類され、さらに、構造の違いによってそれぞれ α、β、γ、δ の4つに分けられます。
血液中に存在するほとんどがαトコフェロールであり、食品からの摂取量ももっとも多くなります。
ほかの抗酸化ビタミンと一緒に
ビタミンEは老化の進行を防ぐ働きをするので、「若返りのビタミン」と呼ばれています。
βカロテンやビタミンCなど、抗酸化作用をもつほかのビタミンと合わせてとると、より効果がアップ。
次回は、栄養価を逃がさない食べかたのコツやおすすめ料理を更新予定です。
この記事と併せて、ぜひ参考にしてみてください!
(参考文献)