体脂肪とは
健康管理をする上で、気になるのは体重や体脂肪という人は多いのではないでしょうか。
体脂肪とは身体に貯えられた脂肪のことで、主に脂肪細胞に貯えられています。
脂肪細胞は、体の機能を正常に保つために必要なホルモンなどの物質を作り出しています。
女性にとっての体脂肪は、正常月経の維持、妊娠・出産などに不可欠です。
また、エネルギー源を貯蔵して体温を保つ働きや、外部からの衝撃から内臓を守る役目もあります。
体脂肪はなぜ増えるのか
体脂肪は、年齢とともに増加する傾向があります。その理由は、基礎代謝量が減少するためです。
基礎代謝量のうち、もっとも大きな割合を占めるのは筋肉です。しかし、加齢とともに筋肉は減るうえに、大人になるにつれて運動をしない人が増えるため、ほとんどの人は筋肉量が減少してしまいます。それに気づかず、若いころと同じように食事をしてしまうと、慢性的な食べ過ぎや飲み過ぎの状態からカロリー過多となり、それが体脂肪となって蓄積されます。
<基礎代謝量>
呼吸や心臓の拍動など生命の維持活動のために最低限必要となる消費エネルギーのこと
体脂肪の種類とつきやすい場所
体脂肪は、内臓脂肪と皮下脂肪の2つに分けられます。
内臓脂肪:内臓周りに蓄積する脂肪
内臓脂肪は、胃や腸など、臓器のまわりにつく脂肪のこと。身体のエネルギーが不足した際に、素早くエネルギーに変換される脂肪で、言わば普通預金型のエネルギー源です。
皮下脂肪:皮膚組織に蓄積する脂肪
皮下脂肪は、下腹部・腰まわり・おしりなどの皮下につく脂肪のことで、いったんたまると減りにくい脂肪です。つまり、定期預金型のエネルギー源といえるでしょう。
健康的な身体を目指すために
若いころと体重があまり変わらない人でも、実は筋肉量が落ち、代わりに体脂肪が増え、見かけの体重が同じということも少なくありません。
また、仕事の忙しさなどから、食事を抜くなどの不規則な食生活をしていると、身体が危機感をもち、食事から得たエネルギーを脂肪分として蓄えようとします。それも体脂肪が増える理由です。体脂肪は、決して悪者ではなく身体にとって必要なものですが、増えすぎには注意が必要です。
健康的な生活を送るためにも、まずは、体脂肪の働きや特徴を理解し、自身の身体と向き合うことから始めてみましょう。