「よく噛むこと」の大切さ。

健康維持

はじめに

「よく噛んで食べましょう」子どもの頃に何度も言われたこの言葉、覚えていますか?


大きくなるにつれて、学校や仕事、家事に追われ・・・
忙しいからと早食いになっている人も少なくないのではないでしょうか。


よく噛むことのメリット

噛むことの役割は、単に食べ物を細かくして胃に送り込むということだけではありません。

よく噛み、ゆっくりと食事をすることは、全身の健康の維持・増進につながります。


食べ過ぎの防止

よく噛むことで満腹中枢が刺激され、食欲を抑制します。満腹感を得やすくなるため、
食べ過ぎやドカ食いを防止し、肥満防止につながります。

満腹中枢が働くまでは20分以上かかるため、ゆっくり食べることが大切です。



消化・吸収率アップ

よく噛むこと唾液や胃液の分泌が促進され、体内での消化吸収を助けます。

噛む回数が少なく消化不良になると、必要な栄養素が吸収されないまま食べ物が身体を通り
下痢や便秘になりやすくなってしまいます。


虫歯予防

噛むことにより唾液が分泌されます。

唾液は口腔内の細菌の繁殖を抑えてくれるので、虫歯や歯周病予防に効果があるといわれています。


満足感の向上

よく噛んでゆっくり料理を味わうことで、食材の味だけでなく香りや食感を楽しむことができます。

また、味が濃い料理の場合は口に入れてすぐに舌が満足してしまうため、
噛む回数が自然と少なくなりがちです。

調理方法を工夫して食材の味まで楽しめるようにすることで、十分な満足感も得られます。


まとめ

咀嚼回数は1口あたり30回、1日1500回噛んで食べると良い、と言われています。
しかし、慣れていない人がいきなり咀嚼回数を変えるのは難しいかもしれません。

咀嚼回数が少ない人は、食べ物を飲み込むタイミングが早く、それが習慣となってしまっていることが多いです。まずは自分がどれくらい噛んでいるのか意識してみましょう。


いきなり噛む回数を30回にするのではなく、少しずつ出来る範囲で増やしていくのがコツです。