「ぎっくり腰」でお困りの方へ
ぎっくり腰というのは俗称で、医学的には急性腰痛症(きゅうせいようつうしょう)といい、
腰回りの筋肉や周辺組織に炎症が起こる状態を指します。
普段運動をしている人や若い人でもなる可能性があり、
その名の通りいきなり腰が痛くなり、主に短期間でおさまる腰痛で、再発の可能性の高いケガです。
そこで、この記事ではいざというときの対処法と腰の痛みを緩和させるストレッチの方法を
ポイントにまとめてご紹介したいと思います。
直後の正しいセルフケアが、その後の治り方を大きく左右し、
早く治すだけでなく、ぎっくり腰の慢性化を防ぐことにもつながります。
「ぎっくり腰」に伴う症状
ぎっくり腰を発症すると、通常以下のような症状が出ます。
疼痛・・・腰部に激しく疼く(うずく)ような痛みが出ます。
運動時痛・・・身体を動かそうとすると腰に強い痛みが出ます。
熱感・・・痛みのある部分がズキズキと熱を帯びたようになります。
機能障害・・・激しい腰痛のため、歩くこともままならないケースがあります。
「ぎっくり腰」になってしまったらすること
まずは安静にする
腰に激痛を感じたら、まずは安静にすることが大切です。
痛くて動けない場合は、無理は禁物。頑張って動く必要はありません。
もちろん、動いた方が良いのは確かですが、ぎっくり腰になったときと同じような動作や、急な動き、立ち上がり、かがむ等の動作を行う場合は慎重に行うようにしましょう。
アイシングをする
ケガや筋肉痛、関節痛などを起こした時に、痛みを和らげようと患部を冷やした経験はありませんか? これは「アイシング」と言って、広く知られる応急処置のひとつです。
アイシングとは、外傷や筋肉痛、関節痛など、炎症を起こしている部分を氷をつかって冷やし、腫れを抑えると同時に「リラクゼーション」「神経の伝達を遅くする」「血管を収縮させる」ことにより痛みを抑制する効果が期待できます。
運動:四つ這い(首)
四つ這い(首)<やりかた>
1.床に四つ這いになり、つま先をたてる
2.顔を下げておへそを上げる(C字)
3.顔を上げておへそを下げる(S字)
首の上げ下げを1回として10回×1セットおこなう
この運動は以下のような方にも効果的です。
・天井を見るのが辛いほどの首痛のひと
・肩こりや頭痛がよくあるひと
・背骨が硬くて背中を反るひと
四つ這い(首)の運動は、頚椎の動きが悪いひとや、ゴルフやテニス、野球、ボクシングなど、回旋系の運動をされる方のウォーミングアップにも最適です。ぜひ、取り入れてみてください。
ぎっくり腰(Q&A)
ぎっくり腰は温めた方がいいの?冷やした方がいいの?
A.ぎっくり腰になってすぐは炎症しているので、冷やすようにしましょう。
痛めた場所に、氷のうを使って患部が赤くなるまで(15~20分間)、痛みが和らぐまで1日2~3回のアイシングをおこなうようにしましょう。痛みが和らいできたら冷やすことをやめてもOKです。
Q.入浴しても大丈夫?
A.ぎっくり腰の初期段階では湯船に浸かるのはやめておきましょう!
炎症物質は冷やすと収まりますが、温めると逆に広がってしまうという特徴があります。
さっとシャワーを浴びる程度におさめましょう。