「ぎっくり腰」の要因と対策

肩こり・腰痛

ぎっくり腰は何気ない動作でも起きる

多くの人が抱える悩み「腰痛」。その中でも「ぎっくり腰」は日常生活にも影響を及ぼす症状です。

「ぎっくり腰」の正式名称は急性腰痛症あるいは腰椎捻挫症です。
突然発症し、しばらく動けないほどの痛みに見舞われることが特徴です。

重い荷物を持ち上げるときや、急に椅子から立ち上がったときなどに発生しやすいともいわれますが、近年では増加したテレワークなどの影響もあり、リビングやソファでの長時間のデスクワークにより、ぎっくり腰の症状を訴える方も増えているようです。


ぎっくり腰になりやすい要因とは

ぎっくり腰の主な原因は、身体の機能低下(姿勢、習慣、過緊張、筋力、柔軟性低下)です。

運動不足

運動をしないと体の柔軟性や筋肉、組織が固くなります。

その結果、少しかがんだり振り向いたりしただけでも、腰に負担がかかってしまい、ぎっくり腰を発症してしまいます。また、運動不足により筋肉の血流が悪くなっていることから、冷え性で筋肉の柔軟性が不足してしまい、ぎっくり腰を引き起こす要因となることもあります。


筋肉疲労

ぎっくり腰は突然起こりますが、その原因となるものはゆっくりと進行しており、少しずつ溜め込んだ筋肉疲労が許容量を超えることで、腰痛として発症することがあります。

また、睡眠不足で疲労が溜まっていたり、栄養バランスの低下も腰痛と大きく関係があります。


精神的ストレス

何らかの精神的なストレスがかかると、自律神経のうち、緊張状態を作り出す交感神経の働きが高まります。すると、無意識のうちに筋肉が緊張し、腰への負担を高めてしまい、発症に大きく関わります。


ぎっくり腰のリスクを減らすために

ぎっくり腰は、繰り返し起こることがあります。
その意味でも、普段から予防する意識を持つことで再発を防ぐことが可能です。


普段の姿勢を見直す

日ごろの姿勢や動きを見直すことは、簡単に出来る予防法のひとつです。姿勢を良くするために背筋や腹筋を鍛える、物を拾うときは腰を曲げるのではなく膝を曲げて拾う、朝起きる際は急に起き上がらず腰を丸めてほぐしてから起きるなど、日常生活のちょっとした姿勢や動作を見直してみましょう。


適度な運動を

運動不足はぎっくり腰の要因のひとつとも考えられるため、筋力をつけたり柔軟性を高めるような適度な運動を心がけましょう。とはいえ、急に負荷の大きい運動を始めるのは危険です。

ストレッチやウォーキングなどの軽いものから始め、予防につなげましょう。


まとめ

ぎっくり腰は、身近にあって誰にでも起こる可能性があります。

しかも、一度起こると、何度もなってしまうことがあるので注意が必要です。
患部が弱ってしまった結果、なんども繰り返す可能性があるから大変です。

そのためにも、日常生活を今一度見直し、予防に努めましょう。