細胞のサビつきを防ぐ守り神「ビタミンE」

健康維持

ビタミンEってなに?

ビタミンEは身体の老化を予防するアンチエイジングビタミンとも呼ばれています。

体内の多価不飽和脂肪酸は酸化されやすいという特徴を持っていますが、その酸化を抑制してくれるのがビタミンEです。ビタミンEとCは過酸化脂質の還元に作用するため、抗酸化作用のある栄養素として注目をされています。

還元(かんげん)とは、酸化した物質から酸素を取り除くことをいいます。



ビタミンEを豊富に含む食材

ビタミンEはひまわり油やオリーブ油といった油脂類に豊富に含まれているのが特徴です。サラダ油なら大さじ1杯強もとれば、1日の摂取目安量はすぐとれてしまいます。ただし、ビタミンEは時間がたつと酸化して本来の効果を発揮できなくなるので、油はなるべく空気に触れさせず、封をきったらなるべく早く使い切りましょう。その他には、緑黄色野菜や魚介類に多く含まれる傾向にあります。

(100gあたり)

2020年版食事摂取基準では、1日当たりのビタミンE摂取の目安を以下のように設定しています。

男性・・・18歳~49歳で6.0㎎、50歳~74歳で7.0㎎、75歳以上で6.5㎎

女性・・・18歳~29歳で5.0㎎、30歳~49歳で5.5㎎、50歳~64歳で6.0㎎、65歳以上で6.5㎎


アーモンド(乾燥)100g当たりのビタミンEは30.3㎎でゴマの約300倍の含有量といわれています。
アーモンド1粒は約1gなので、20粒(約20g)食べるだけでビタミンEの1日の目安摂取量をカバーすることができます。


栄養価を逃がさないコツ

ナッツ類は光に弱いので、暗所で保存すると栄養素の効果を維持しやすいといえます。

・脂溶性ビタミンに分類されるので、油や乳製品などと一緒に摂取すると良いでしょう。

・ビタミンCやセレンを含む食品と一緒に摂ることで抗酸化力がよりアップします。

・ひまわり油やオリーブオイルは時間がたつと酸化してしまうので、鮮度が良いものを選びましょう。


+1レシピ「かぼちゃのクリームチーズサラダ」

「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」といわれるほど、βカロテンやビタミンCなどの栄養素を豊富に含み、ビタミンEの含有量は野菜の中でもトップクラス。抗酸化力が高く、でんぷんがおおいのでエネルギー量も高めです。
かぼちゃはでもぼこした形の日本かぼちゃ、溝のないツルリとした西洋かぼちゃに大別できます。市場に出回っているものの多くは西洋かぼちゃ。ホクホクして栗のような味わいがあります。

①かぼちゃは種をとり、水にさっとくぐらせる。
ぬれたままふんわりとラップをして600Wの電子レンジで3分加熱する。


②粗熱をとってから2cm角に切る。耐熱容器に入れてふんわりとラップをし、600Wで2分加熱する。

③粗熱をとってからAを入れてよく混ぜ合わせる。


「かぼちゃのクリームチーズサラダ」つくりかた動画

(参考文献)