ねぎのいろは
ねぎは、古くから全国で栽培されてきた歴史ある野菜で、緑色の部分は緑黄色野菜に分類されます。
現在は1年を通していつでも買うことができるねぎですが、11月~2月が旬にあたり、この時期になると出荷量も増えて、寒さにあたって風味の増した、太くて柔らかいねぎを楽しむことが出来ます。
ネギ(葱 / ねぎ)【分類:ヒガンバナ科>ネギ属】
白い部分を食べる「根深ねぎ(長ねぎ)」と、
緑色の葉の部分が多い「葉ねぎ(青ねぎ)」に分類できます。
ねぎの特徴
薬味や付け合わせとしても欠かすことができない存在ですが、部位によって味わいが異なります。
①白い部分の下部
②白い部分の上部
③分岐している(白と緑が混ざっている)部分
④緑色(葉身)の部分
①の根元に近い部分には甘みがあり、
④の緑色が濃い方にいくほど辛みが強くなっていくのが特徴的といえます。
ねぎの栄養
ねぎ独特の辛味成分には、血行促進、疲労回復、殺菌作用、免疫力を高めるといった効果があり、風邪などの病気の予防に効果があるといわれています。
また、ねぎの緑色の部分には、美肌づくりをサポートしてくれるビタミンCや、免疫力アップの効果が期待できるβカロテンが含まれているのも嬉しいポイントです。
その他にも、食物繊維やカリウム、葉酸、ビタミンCなどの栄養素が含まれています。
ねぎの選び方
根深ねぎは、白い部分が長く、緑の部分と白い部分がはっきり分かれているもの。
巻きがしっかりしていて、光沢があり、ふかふかしていないものを選びましょう。
葉ねぎは、葉先枯れがなく、根元から葉先までまっすぐで青みが濃いもの。
根がしっかりしているものを選びましょう。
ねぎを使ったレシピ「ごま油香る~白ねぎと塩昆布のせ冷奴」
和えるだけの簡単レシピ。塩昆布に旨味があるため、調味料も最低限でつくれます。
滑らかな舌触りでシンプルな味わいの豆腐との相性も抜群です!
※ねぎは切り方によって味わいが変化し、包丁を奥から手前に「引きながら切る」とすっきりした甘みがでで、
包丁を手前から奥へ「押し出す」ように切ると、繊維が壊れ、辛みが引き立ちます。
お好みでかつお節を最後にのせるのもおすすめです。
レシピのポイント
・ねぎは水にさらしすぎない
香り成分の硫化アリルやビタミンCは水溶性なので、水にさらすと栄養が溶け出してしまいます。
辛みが気になる場合でも、水にさらす時間は短めにすると栄養を無駄なく摂取することができます。
・ビタミンB1を含む食材と一緒に食べて疲労回復
硫化アリルはビタミンB1と協力して糖質をエネルギーに変え、疲労回復を助ける効果が期待できます。ビタミンB1は豚肉に特に多く含まれていて、他にもカシューナッツや大豆、玄米にも豊富です。
まとめ
主役から薬味まで、和洋中さまざまな料理を引き立てるネギの活躍ぶりは、食卓に欠かせません。
ねぎには先ほどもお伝えした通り、ビタミンやミネラルが豊富に含まれています。
だからと言って食べ過ぎには注意が必要です。硫化アリルは剌激が強い成分です。
生のねぎを食べ過ぎると、刺激により胃が荒れて腹痛を起こしてしまうこともあります。
胃が弱っているときにはねぎを加熱して食べたり、食べる量を控えめにしましょう。