ビタミンCの働き
ビタミンCはいろいろなところで大活躍!血管、筋肉、皮膚をつくるときにお手伝い。
白血球をサポートして免疫力をあげ、強い抗酸化パワーにより老化や動脈硬化を予防します。
コラーゲンの生成にも関わるので、新しい細胞をつくるのには欠かせません。
アミノ酸からコラーゲンがつくられるときに働く
新しい細胞がつくられ、ハリやツヤのある肌に。血管や骨もつくってくれます。
メラニンの色素をつくる酵素の働きをブロック
肌のシミを防ぎます。
ウイルスの侵入を防ぐ白血球をサポート
風邪などの病気にかかりにくくなります。
副腎皮質ホルモンや副腎髄質ホルモンの生成を助ける
ビタミンCはホルモンがつくられるときに使われます。
特にアドレナリンやコルチゾールは、ストレスに対抗してくれる大事なホルモンです。
鉄の吸収を高める
ビタミンCには、鉄を吸収しやすい形に変化させる働きもあります。
とりすぎ・不足したとき・どれくらいとればいいの?
ビタミンCは様々な健康効果があるとして、ビタミン群の中でもとくに有名です。しかし、良い栄養素だからと過剰に摂取したり、逆に不足してしまうと、少なからず身体にダメージがおこります。
とりすぎたとき
・通常の食生活では過剰摂取はみられません。
・1日に3~4gのビタミンCをとって、下痢が起きたという報告があります。
そのために、サプリメントなどから1日1g以上を摂取することは避けたいところです。
・一過性の下痢、吐き気、腹痛など胃腸に影響が出ます。
・腎機能障害がある人は、腎シュウ酸結石のリスクが高まります。
不足したとき
・コラーゲンが不足して組織が脆くなり、壊血症になって出血や骨折などが起こります。
・歯茎から出血しやすくなります。
ビタミンCの欠乏症である壊血症は、1日10mg程度摂取していれば発症しないといわれてます。
どれくらいとればいいの?
体内のビタミンCは約400mgで飽和状態になり、なんと2~3時間で排出されてしまいます。しかも、水に溶けやすく、熱、酸素、光によって壊れやすい性質も。喫煙でも失われてしまうのです。このため、毎食欠かさずこまめにビタミンCを摂る必要があります。
ビタミンCと〇〇の関係
ビタミンCと老化
身体内でビタミンCを作れないマウスを飼育したところ、通常のマウスに比べて約4倍の速さで老化が進行した、という報告があります。人体については研究がまたれます。
ビタミンCとがん
ビタミンCは抗酸化作用により、がんのリスクを高める過酸化脂質などの生成を抑えます。また、消化器系がんの一因であるニトロソアミンの生成を抑えたり、解毒酵素の代謝に関わって、発がん性物質を排泄するなど多方面からがん予防にアプローチしています。また、最近では、がん治療への応用も研究され、マウスレベルでは生存効果が高まっています。
ほかの抗酸化ビタミンと一緒に
ビタミンはさまざまな種類を組み合わせてとるのが効果的。特にビタミンCは、βカロテンやビタミンEなど、抗酸化作用を持つほかのビタミンと合わせてとるとより効果がアップします。
(参考文献)