「目が重い」「痛い」「目がかすむ」・・・などの不調がある方へ
目の使い過ぎによって、目だけでなく全身に疲れを感じる状態を「眼精疲労」と呼びます。
眼精疲労にはライフスタイルが深く関係しており、誰もが経験することがあります。
パソコンやスマートフォンは現代人にとって必要不可欠なツールです。そのため、仕事だけでなく自宅でも長時間使用している方もいるでしょう。しかし、それらの使用時間が長ければ長いほど、目の疲れを感じやすくなり、頭痛などが起こることもあります。
眼精疲労とは
眼精疲労は目の使い過ぎだけでなく、部屋の明かりが眩しすぎる、紫外線が強い、音がうるさい、不快なにおいがある、エアコンなどの風が顔に当たるなどの生活環境やストレスも関係します。
また、偏食や睡眠不足をはじめ、不規則な生活、過剰な精神的ストレスで身体が疲れているときに目の疲れが現れることがあります。
そんなときは、身体からのSOSと受け止め、ゆっくり休息し体力の回復にも努めましょう。
すぐ出来る目の疲労回復法とは
眼精疲労になると仕事や生活のパフォーマンスが落ちてしまいます。
目を休めたり軽いストレッチで休憩を
パソコンでの作業をするときは、1時間に1回5~10分程度の休憩時間を挟んでみましょう。休憩中はスマートフォンなどを見ず遠くを見たり、目を閉じたりして目を休めます。トイレに立ったり、コピーを取りに行ったり、軽いストレッチをしたり、座りっぱなしにならないよう工夫してみましょう。
集中して画面を見ているときは、まばたきも意識し、目が乾かないようにするのがオススメです。1日の終わりにはホットアイマスクや蒸しタオルで目を温めたりと、目をリラックスさせてあげましょう。
質の良い睡眠を
眠っても中々回復しない眼精疲労ですが、予防には睡眠が重要になってきます。睡眠は、日中に使った目を休める役目があり、眠っている最中は眼球の緊張が和らいでリラックスした状態になります。睡眠不足になるとその時間が削られて疲れが蓄積していってしまいます。まずは、質の良い睡眠を意識し、目の負担を軽くするところから始めてみましょう。
ツボのマッサージ・目の運動を
身体の疲労もそうですが、蓄積してからだと解消するにも時間がかかるので、日ごろから意識的に目を休ませてあげることが大切です。こめかみや首筋などにあるツボをマッサージするのも効果的。また、眼球を動かす運動で目の周りの筋肉をほぐして緊張を解いてあげましょう。
例1)眼球の十字ストレッチ
顔は正面を向いたまま両目を開いて、大きく時計回りに円を書くようゆっくり眼球を動かします。2回行ったら、次は反対回りに2回行い、目を閉じます。閉じたまま上下に2回、左右に2回眼球をゆっくり動かします。一度休んだら、2、3回繰り返しましょう。
ストレスの解消で自律神経の調整を
趣味を見つけてストレスを解消し、自律神経を整えてあげましょう。
音楽をきいたり、半身浴を楽しんだり、アロマをたいてみたり、簡単なことで構いません。
食事の見直しを
目に良いとされる食品(栄養素)は沢山ありますが、それだけを摂れば良いという訳ではありません。主食、副菜、主菜、乳製品、果物の5つのジャンルをバランスよく摂ることを基本とし、その上で目に良いとされる食品、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンAを積極的に摂るようにしましょう。
日頃の食事を基本に、足りない栄養素はサプリメントで補給し取り入れるのもひとつです。
眼精疲労を抑えるための対処法(パソコン編)
パソコンと適切な距離を保つ
顔とモニターまでの距離が約50~70cmが理想です。
また椅子の背もたれで背中を支え、足を床につけましょう。
モニターの明るさを調整する
明るすぎたり暗すぎたりするモニターは疲れ目の原因です。個人の丁度いい明るさに調整しましょう。
また窓から入る光がモニターに映らないように、ブラインドで遮光を。
環境改善と生活改善で目の疲れ知らずに
誰しもが経験したことがある眼精疲労。
その原因は、目を酷使しているからだけではなく、あなたの日常生活にあるかもしれません。
現代人はストレスからなかなか逃れられない生活を送っています。しかし、日常のちょっとした工夫によって、ストレスによる症状を大幅に軽減することが可能です。ストレスが軽減・解消することにより身体全体の調子が整えられ、目の症状も自然と軽減されていくでしょう。