ぎっくり腰に関する疑問
ぎっくり腰はいちど痛めると、強烈な痛みからしばらく動けないこともしばしば。数日安静に過ごしてようやく回復しても、普段通りの生活をしていたら再び発症・・・なんてことに悩むひとも多いのではないでしょうか。そこでこの記事では、そもそもぎっくり腰とはなんだろう?という素朴な疑問から、再発を防ぐ方法をわかりやすく解説していきます。
どうしてぎっくり腰は起こってしまうの?
諸説ありますが、加齢や運動不足による筋力や柔軟性の低下や腰に負担のかかる作業の反復が原因だと考えられています。負担が蓄積された状態でさらに大きな負担が腰に加わることによって、ぎっくり腰が起きやすくなってしまうのです。
ぎっくり腰の痛みの原因はなんだろう?
痛みの原因として、腰にある靭帯や筋肉、関節などが損傷することによって、その部位で炎症が起こるためと考えられます。炎症が起こると損傷した組織から発痛物質、つまり痛みを感じさせる物質が産生されます。この物質が大量に産生されることで、強い痛みを感じるようになるのです。
どのような動作で起きやすいの?
腰に負担がかかる動作が最も危険です。特に重たい物を持ち上げたり、反復した作業、長時間同じ姿勢を保持してから急に腰を動かすといった動作は、ぎっくり腰を招きやすいので注意が必要です。また、くしゃみや咳、立ち上がりなど日常生活の些細な動作でも突発的に起こる可能性もあります。
ぎっくり腰は再発する?原因は?
ぎっくり腰を経験すると、その後の1年間で約1/4の患者さんが再発するといわれているそうです。
筋力や柔軟性が低下したままの状態で生活しているとぎっくり腰が再発しやすくなります。痛みが出ると、しばらく腰を動かすことができませんが、この時期に、腰や股関節周りの筋力や柔軟性が低下してしまい、悪循環を生んでしまうのです。
筋力や柔軟性以外の原因としては腰に負担のかかる身体の使い方があり、例えば、腰を曲げて重たい物を持ち上げたり、同じ方向ばかりに腰を捻ったりするような、腰に負担のかかる動作を日常で繰り返しおこなうことで、腰に負担が蓄積します。そして、溜まった負担が限界を越えると、再びぎっくり腰になってしまう可能性があります。
再発防止のために出来ること
ぎっくり腰まとめ
・腰への負担が蓄積されるとぎっくり腰になる
・再発の原因は、主に筋力や柔軟性の低下
腰痛後、「安静にしていたら痛みが無くなった」と、完治したと油断しがち。しかし、先述のとおり、筋力や柔軟性が低下したままの状態が続くと、ぎっくり腰を再び引き起こしてしまいます。そのため、腰痛後の「背筋強化トレーニング」や「腹筋強化トレーニング」を取り入れたり、日常では、腰に負担のかかりにくい動作をするよう心掛けましょう。失われた筋力や柔軟性を取り戻すことが、ぎっくり腰の再発リスクの防止につながります。
例えば重たい物を持つ時は、できるだけ身体に近づけ重心を低くしてから持ちあげると良いでしょう。また、持ち上げる時、へその下あたりに力を入れ、腹圧を上げてから持ち上げるようにし、日頃の動作や運動習慣に気を付けるよう心がけてみましょう。